吹屋町の家
所在地 津山市吹屋町
主要用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供1人
敷地面積 148.58㎡㎡
建築面積 103.80㎡㎡
延床面積 139.83㎡㎡
構造規模 木造、地上2階
この住宅の建つ敷地は、再開発による高層マンションができて以来、日照時間は激減した。さらに都市計画道路の拡張等により、既存敷地からさらに狭い敷地条件での計画となった。ご主人は脳梗塞によりお体が不自
由であり、バリアフリーを基本とした検討を重ね、採光を確保するための中庭と、前面道路と玄関とをつなぐ
スロープをリンクさせることで、問題の解決を試みた。
スロープをバリアフリーのための設備と限定するのではなく、狭い中庭に視覚的広がりを持たせ、植栽と共 に庭を演出する装置とはならないだろうか。また、スロープを通路としてだけではなく、エントランスホール としの役割を持たせるようにデザインすることが可能ではないかと考えた。バリアフリーの住宅は、ハンディ キャップを持った人やお年よりのためだけの住まいではない。健常者も、日々の忙しい生活の中で一日の疲れ を癒し、明日への活力をたくわえる場所でもある。また、共に生活することでより活気のある居住環境を作り 出せるものであると考える。ご夫婦の他に成人した息子さんも生活しておられ、必要以上にバリアフリーを意 識させないデザインを心掛けた。もちろんそのためにはご主人の生活能力が現在より低下した場合を予測した 将来計画も成されている。
住宅の計画は、「バリアフリー、段差なし、手摺」ばかりでは、設計側も住む人も息がつまってしまう。 建築の余白を見つけては、自分なりにデザインを試みた。それが結果として、快適な生活の1つの要素と成り 得たと思う。
スロープをバリアフリーのための設備と限定するのではなく、狭い中庭に視覚的広がりを持たせ、植栽と共 に庭を演出する装置とはならないだろうか。また、スロープを通路としてだけではなく、エントランスホール としの役割を持たせるようにデザインすることが可能ではないかと考えた。バリアフリーの住宅は、ハンディ キャップを持った人やお年よりのためだけの住まいではない。健常者も、日々の忙しい生活の中で一日の疲れ を癒し、明日への活力をたくわえる場所でもある。また、共に生活することでより活気のある居住環境を作り 出せるものであると考える。ご夫婦の他に成人した息子さんも生活しておられ、必要以上にバリアフリーを意 識させないデザインを心掛けた。もちろんそのためにはご主人の生活能力が現在より低下した場合を予測した 将来計画も成されている。
住宅の計画は、「バリアフリー、段差なし、手摺」ばかりでは、設計側も住む人も息がつまってしまう。 建築の余白を見つけては、自分なりにデザインを試みた。それが結果として、快適な生活の1つの要素と成り 得たと思う。