home
津山口の家

 

所在地  津山市津山口
主要用途 専用住宅
家族構成 女性1人
敷地面積 435.10㎡
建築面積 80.95㎡
延床面積 74.33㎡
構造規模 木造、地上1階
撮 影  岸本泰三建築設計室
 津山市のステンドグラス協会会長を努められる女性がお一人で住まわれる、アトリエを持つ、小さな住宅である。
 設計に先立って施主からのご要望は、ローコストとステンドグラス製作のためのアトリエのスペースだけであった。ご高齢の一人暮らしの女性にとって、劇的な空間や変化にんだ間取りは必要ないと思う。可能な限り、小さくシンプルな間取りとローコスト化を検討した。
 和室は居間と一体化し、間仕切壁は無い。日常的には障子は開放され、居間のタタミコーナーとして使って頂いている。室内の床仕上げレベルに段差は無い。断面計画としては、一昨年の大洪水で浸水した敷地なので、床の高さを一般より少し高く、設計GL+700とした。エントランスに上がる枕木の階段が加齢と共に不便になれば、広い前庭に盛土をしてスロープを作るご提案をした。屋根形状は最も単純な、ガルバリュウム鋼板の片流れ屋根とし、外壁は昔ながらの土壁のイメージで、中塗仕上げのままとした。将来は、「しっくい」で仕上げて頂いても良いと思う。屋根に設けたトップライトと、玄関の壁に穿たれた円形のステンドグラス(建主のデザイン・製作)の窓が、この住宅のチャームポイントである。