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南新座の家

 

所在地  津山市南新座
主要用途 2世帯住宅
家族構成 祖母+夫婦+子夫婦+子供1人
敷地面積 315.45㎡
建築面積 203.56㎡
延床面積 289.72㎡
構造規模 木造一部RC造、地上2階
撮 影  岸本泰三建築設計室
 津山市の徳守神社の境内と道を隔てた敷地に建つ、ご両親とその娘さん夫婦が住む2世帯住宅の計画である。
 津山は「西の小京都」と呼ばれ、また文化圏で見ると、出雲文化と大和文化の影響を色濃く受けた城下町で
ある。
 隣接する神社や民家からも、特に周囲の環境との関係(場所性・景観)を、大切にすることが重要と思われた。ただし、和風を直接表現するのではなく、現代の生活に即した、日本的空間をデザインしようと考えた。
 敷地は北側で前面道路に接し、道路に面した部分は車庫(車3台分)と各世帯へのアプローチで、間口いっぱいを必要とした。吹抜けの車庫とエントランス(前庭)・2階への外階段を、ひとつの大きなフレーム(屋根と壁)で覆い、神社とのディメンションを図った試みである。 平面計画は、車庫のコンクリートの壁で、居住スペースのセキュリティーレベルを上げてある。神社を訪れる参拝客等、往来はこの地域以外の人も多い場所柄を考慮した。諸室の構成は町屋に倣い、中庭を中心に室を配置する事で、大きな住宅で不十分になる事の多い、通風と採光を確保した計画。