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鍋屋の家

 

所在地  真庭市鍋屋
主要用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
敷地面積 415.88㎡
建築面積 132.55㎡
延床面積 116.51㎡
構造規模 木造、地上1階
撮 影  岸本泰三建築設計室
 岡山県の北部に位置する、真庭市の地元小学校に面した、周辺を田んぼに囲まれた敷地である。
 ご主人は大手集成材メーカーに勤務されていて、構造材から造作仕上げ材まで、床板の杉以外はほとんど欧州赤松の集成材を使用した住宅である。
 平屋建て、切妻屋根のもっともオーソドックスな形だが、建物の中央の部分に採光・換気を取るために、屋根に穿たれたハイサイドライトが、外観を特徴づけている。玄関に入ると左右に分かれて2箇所の上り框があり、リビングとダイニングがその両端に位置する。不意の来客でも、そのどちらかに居る家族は、お客さんを意識しないで過ごすことができる。中央に位置する、「デン」はリビングとダイニングを結ぶ役目も果たすが、家族のニュートラルなスペースとして面白い存在になってくれることを期待している。
 施主のご要望通り、天井は低く、窓は小さく、室内の壁は塗装用クロスにペンキ仕上げで、ギャラリーのように白い壁になった。各室には収納は設けず、本当に必要なものだけでの生活を習慣にされるはずである。生活が始まってから、この住宅を訪れるのが楽しみである。
 家つくりを、はっきりイメージされていた施主の住宅へのこだわりを体現した住宅となった。